ラスト・ラバーズ

−方舟が辿り着く時、必ず君にまた逢えるから… 永遠の約束が、時を越え叶うと信じてる−

review

2014/04/12 -- Karita(@karitainu)


曲目

  1. 1. 雨の灯 / かづきん

    壮大なイントロ曲、終盤のアンビエントな上物、インダストリアルなビートにSecret Messenger歴代のアルバムを感じます。

  2. 2. 孤独の残骸 / tomo

    アルバム随一の耳に残るメロディと、洗練された構成、巧みに配置されたギターがとても鮮やかです。 キャッチーですが、歌詞と歌声の印象によって、明るすぎない絶妙な曲調になっていると感じました。

  3. 3. IX / theta

    間違いなくthetaさんの他に誰も歌えない曲です。 私には元来、何にも似ていない曲を作りたいという動機がありましたので、 ついに念願叶いました。 制作では606のビートとエレキベースをあわせることが難しく、録音も編集も長い期間が必要でした。 SansAmp BassDriverを譲ってくれた友人に感謝。

  4. 4. lettel / かづきん

    (私が関わった曲を除いて) 私がアルバム中、最も好きな曲です。 ただ一つ抗議したいことは、私の曲が前後に配置された点です。 音楽に対して、殆ど忘れていた羨望のようなものを感じます。

  5. 5. Photon / 沙羅

    私の中では非常に複雑な楽曲です。 とくにBメロのシーケンス的なギターを録音する際、ほぼノイローゼになりました。 ボーカルの沙羅さんはコーラスワークが実に素晴らしく、 聴いてすぐに二番のサビ冒頭で歪んだギターを消したり、アウトロを足しました。 アウトロのサイン波なベースには(最新の機種では珍しいかもしれませんが)サンプラーの初期状態で鳴る例のサイン波を使いました。

  6. 6. Night ballade

    物悲しいようでどこか安らぎを感じます。 どことなくフュージョン調なメロディに、懐かしさがあるのかもしれません。

  7. 7. 世界の終わりとワンダーランド / tomo

    豪放なインダストリアルなビートと、繊細なボーカルとピアノが美しい曲です。 中盤のコラール風の展開から木管ソロ導入部の盛り上がりが情熱的です。

  8. 8. 星の欠片 / 沙羅

    念願のバラード待ってました!という印象です。Yuyさんはやはりバラード職人です(私見)。 二番のサビで、フィルターをかけステレオに配置されたビートは、まさに私の好みでグッときました。

  9. 9. ダブル / かづきん

    ビートやベース等を担当させて頂きました。 最初からYuyさんによる盤石のメロディやピアノがありましたので、 好き勝手やりたい放題やって異様なバラードになりました。 ベースなども結構キモいのですが、見事にミックスして頂いた結果、 かづきんさんの歌に適合したようで嬉しいです。

  10. 10. OracleMachine / theta

    シンセはFM8(YAMAHA DX7を模したシンセ)を多用しました。 さほど突飛な音は使っていませんが、全体的に風変わりな感じがします。 ボーカルのthetaさんに作曲者として驚いたのは、「IX」も同様ですが、補助的なコーラスラインにさえ歌として存在感を出して貰ったことです。 勉強になりました。

  11. 11. Gymnopedie No.1

    サティの名曲。どことなく不安な感じが漂います。この曲は確か「苦しく」という演奏指示があるそうで、アルバムの雰囲気に馴染んでいます。

  12. 12. 約束の方舟 / 沙羅

    まさに珠玉のバラード、美しい音とメロディはYuy氏ならでは。 何度かアドバイスを求められた気がしますが、当然なにも言い(え)ませんでした。 フィナーレとしても、この上ない完成度だと感じました。


あとがき

最後になりますが、関係者の方々、作品を聴いてくださった方々、このような経験をさせて頂き感謝しています。 とくに主催者のYuy氏には、過去の作品から懇意にして頂き、 この度は素晴らしい作品にお誘いくださり、心よりお礼申し上げます。

また、未熟者のため、Secret Messengerのレギュラーなスタッフ・ファンの方々にはご期待に添えない点も多々あるかと思いますが、 ゲストとして微力ながら作品に、皆様に関ったことを大変嬉しく思います。

(※ レビューの体裁が解らないので、あとがきなんか書いてすみません)

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